多摩動物公園で話題なのが、モグラ先輩。
動物の生態を説明するキャラクタですね。
「死ぬわけねーだろ!!」などの毒舌回答がSNSで話題に。
— バクステ日記 (@bspdiary) February 4, 2020
モグラは「日光にあたると死ぬ」なんて説がありますが、それに対しての回答が「死ぬわけねーだろ!!」なんですね。
これはコメントもおもしろくて話題になりますね。
でもこの事例、とても示唆に富んでいると思いませんか?
なぜこんな案内にしたのか?
もともとは真面目な説明ラベルを作っていたという担当者。しかしお客さんに全く見てもらえなかった
普通は期にもしないはず。だってほかも同じようなものだし、そういう光景を目にしているので、それが普通と思うはずです。
でもこの人、ちょっと違った考えをもってたんですね。
つい読んでしまうようなラベルを作ろうとした結果、このような掲示になったという。
人の関心のなさをこんなものだと受け入れない。 さらに頑張って読ませよう! というよりも「つい読んでしまう」という感覚。
でも言いたいことを言っても、だいたい誰も話を聞いてくれません。どのようにして読まれるような内容を考えたのでしょうか?
裏側で仕事をしていると、お客さんたちが結構な割合で間違ったモグラの常識を話しているのに遭遇
つまりまちがっている常識を話している。その話を聞いて、正しい情報を教えてあげようと思ったわけですね。
キャラ設定もビジュアルデザインも、きちんと根拠が考えられています。
自分がモグラだったらイライラするだろうなと考えて毒舌キャラにしました。ビジュアルは皆さんが思い描くモグラってサングラスをしているので、ちょっと悪めのサングラスにして上から目線でものを言う設定
たまたま毒舌にしたらウケた!ではない。ということですね。
ちなみにネットで自分の案内が話題になってることに対してのコメント。
モグラに興味を持つ入り口になってくれたらいい
そうです。
人の反応が薄いということに対しても、お客さんの話を聞いて説明文を考えるにしても、仕事じゃここまでやらないでしょう。
モグラが好きじゃなきゃやらないですよね。
「好き」じゃ仕事にならないと言います。
でももうITにAIが、作業を代替していく時代。
「好き」じゃないと仕事にならない時代は近そうですね。